ことばだけに頼らない、セクシュアルな想いを伝える工夫
- spicearts
- 2月1日
- 読了時間: 4分
セクシュアルな話題はむずかしい、ですよね。
過剰な好奇心と過激な忌避が混在していますし、第一、語る人間のまわりから、人がひいていく場合があります。あーあ、やっちゃった。
でも、声をひそめて近づいてきてくださる方もいらっしゃいます。ありがとうございます 。
性に関する意識は、文化や社会、歴史、親や親しい人、本やメディアなどからの影響、そして個人的な体験から形づくられていくものだと思います。
けれども、それを人前で語ることは多くの場合タブーとされますし、プライベートな領域としてかたく閉ざされいている場合も少なくありません。それに、感情がダイレクトに刺激されやすい。
この点、お金の話とも似ていますね。
そのくらいデリケートな話題なので、
「できれば避けて通りたい」、もしくは「放っておいても自然に解決してほしい」と思われがちなテーマなのかもしれません。
一生見ない触れないように、包み隠して生きたいというのならば、
そうできるといいですねということなんですけれども、
そしてそんな風に思うのはなぜですかという問いもでてきますけれども、
ただ、夫婦やカップルにとっては、関係のあり方を左右するようなことでもありますし、惹きつけるにしろ、引き離すにしろ、エネルギーがつよいからこそ、よくも悪くも、関係性の全体に影響をあたえるということもあるように感じています。
「大切な人だからこそ傷つけてしまわないように、言いたいことも言えない」
ということもるでしょうし、
または「言わないことによって、じぶんが傷つく羽目になったりする」という、とうぜん避けなければいけないこともでてきます。
じぶんのほんとうに伝えたいことが、じぶんでも、よくわからなくて伝えきれない、
つきあいの長いパートナーだとしても、伝えかたのタイミングや技術も、場数を踏んでいないから成長も発展もしにくいということも考えられます。
だから、じぶんの頭の中だけでアレコレと考えすぎてしまい、相手に全責任を押し付けてしまったり、
ネット上から情報を手に入れようとして、関係性の益にならない、トンデモないものをつかまされてしまったり。
このような極端な偏りではなく、もっとフラットにそのあたりの話がカップル間でできたらいいのにな、そのためにはどうしたらいいんだろうということを考えます。
カップルのセクシュアリティは、じぶんひとりで解決できる話ではない分、むずかしい側面があります。
けれども、心的に安全だと思えるパートナーがいて、何か性のことで行きづまりを感じている場合があるとしたら、少し参考となりそうなことが言えるとしたら、
ひとつは、まずはじぶんが何を欲しているかを知るということがあると思います。
「じぶんがどんな状態になりたいのか」、「どのようにしたいのか」を考えてみるということです。
案外これ、むずかしいかもしれません。
もしかしたら、「違和感」や、「こうじゃなければいいのに」という気持ちから探ってみるのもひとつの方法です。
たとえば、「自分本位だよなーあの人」ならば、「私は本当はどういうことを求めているのか?」と考えてみる。
もっと時間をかけてほしいとか。
ハードなことが苦手ならば、ソフトな方がいいよねとか。
そんなにテクニカルなことを求めていないのになー。ならばもっとシンプルでいいのになとかね。
それが明らかになったら、相手にどうやって伝えよう。
ただ、身体感覚をことばだけで説明することのむずかしさがここにはあります。
ことばで言い表せることができることなんて実はほんのわずか。
なので、ことばだけに頼りすぎず、身体にも協力してもらう方法も考えてみてください。
たとえば、疾走しがちな相手ならば、こちらはあえてゆっくりと動かしてみる。
じぶんの感度が高まる位置に腰を浮かす。角度をずらす。
好みの要所があるのならば、やさしく手を添えて指し示すなど、工夫できることはいくつもあると思っています。
相手にまかせっきりなんてもったいないことをせずに、じぶんでじぶんの気持ちよさを迎えにいくようなイメージをもっていくことで、もっとおおらかに、たのしめたらいいのになと思っています。
人が引いていっては困りますので、ここまでです。
でも、もしわたしと話すことで、何か新しいアイディアが浮かぶかもしれませんので、ご興味のある方はセッションのご予約をお待ちしてします。
もうひとつは、遠い話に思えるかもしれませんが、ふだんから「たわいもない会話」をするということがとても大切です。
たわいもない会話ができないふたりが、たわいもある、核心を突いたはなしをいきなりというのはなかなかむずかしいことと思います。
コミュニケーションの外堀から埋めていくことで、中心部にも良い影響を与えるというイメージをもってみてはいかがでしょうか。
もうすぐ立春です。よい変化がありますように。

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甘酒にカルダモン、シナモン、ペッパーをグラインドしてパラパラ。
spice+arts やましたのぶこ
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