人生のP面計画

spicearts
2022年10月12日
読了時間: 4分

恋をして、つきあって、結婚、もしくは一緒に暮らせば、自然に、いつの間にか、なんとなく、おのずと、ひとりでに、当然のように（しつこいですね）、ふたりの関係は、深まり、強まり、成長していき、、、やがてなかよく手をつないでお散歩するような、ほほえましき老夫婦になるはず、

なんてことは、まあ、そうそうないと思ったほうがいいんじゃないかな。

この、自然にーーー！なんてない、ということに気がついて、意識的にふたりの関係をつくっていこうと動きだす人が増えてきたし、これからもっと増えていくような気がしています。

自覚するかしないかにかかわらず、生活を共にするパートナーからの影響は甚大ですし、関係が良好でも、そうじゃなくても、ご自身の人生の質に大きく作用をおよぼしつづけます。

むかしとは違い、結婚に求めるものが、仲よく協力しあって一緒に家庭を運営する人、子どもの善き養育者、男女としての恋人（性をふくむ）、友人のような何でも話せる話し相手、尊敬できる存在など、中身ぎゅうぎゅうの夫婦丼みたいなことになっていて、ひとつの器には盛りきれないほどの役割を、相手に求める傾向にあるように思います。

パートナーはじぶんとはちがう人間ですので、じぶんが求めるものがすべて、得られると思ったら、そうではありませんし、そこをどう歩み寄ったり、話し合ったり、理解しあおうとするかどうかということが問われてきます。

わたしたちはどういう関係を作っていきたいのか？ライフスタイルは？仕事は？家事は？育児は？教育は？経済面は？コミュニケーションは？性愛を含めた親密性は？などなど、ふたりですりあわせて進めていきたいことは、やまもりてんこもり。なかなかやりがいのあるチャレンジです。

国のデータをみると、2021年に離婚した夫婦のうち、20年以上同居した「熟年離婚」の割合が約21%だそうです。ちなみに、結婚５年以内で離婚する方の割合が多く、全体の約31%です。

この20年越えのカップルの離婚が増えているのは、子どもが成長し、その先の人生を考えたときに、この人とこの先も一緒にいたいかどうか、別れるならライフステージが変わるいまかも、だって、わたしたち、これからもっと長生きするらしいじゃないの。ということなのかもしれません。

日本人の平均寿命は女性が87.57歳、男性が81.47歳（2022年7月）ですよ。

ということは、生きますよね。わたしたち。

その前に死ぬかもしれないけれど、生きる前提で、いま現在のふたりの関係の前にいったん立ち止まり、このまま進むか、それとも変えられるところは変えるように行動するか、それともやめるかということを、考える方が多くなるのは、そりゃそうですね。

わたしのところにいらっしゃる方たちは、40～50代が多く、次いで30代、60代。（たまに関係の初めだからこその20代の方々もいらっしゃいます。）

多くは、子どもが成長して、夫婦ふたりで過ごす時間が増えてきたタイミングで、これからのじぶんの人生、ふたりの人生を真摯に考えるような方たちです。

これから先の何十年かをどのようにして生きていきたいのか？

ふたりの関係で先送りにしているような課題はありそうなのか？

じぶんたちの生き方にあうような、結婚という器そのものの形を変えるような、ちがう関係のあり方を考えてみることはできるのか？

この時代ならではの、じぶんたちの関係に意識的に取り組んで、結婚という器をふたり仕様にカスタマイズするというふたりが増えるだろうし、もちろん結婚という器を選ばないけれどもパートナーシップを築いていく人たちも増えていくことでしょうし、おもしろくなってきましたよ。ながいきしよう。

人生のPサイドという話しをセッションで最近、よくお話しするのですが、ホルモンゆらぐ40代半ばくらいからの人生プラン、レコードA面の裏のB面だと、裏感が出すぎちゃうので、上向きの単語のイメージ多めの（？）P。PerkyでPreciousでPeacefulでPureでPassionateでPunkishなP面をどう生きるか。

わたしがお役に立てそうなことは、PartnershipのPを探るということのお手伝いかなと思っています。個人セッションはこちらからどうぞ。

それにしても、熟年離婚とか、熟年夫婦とか、熟年とアタマにつくだけで、なんだか、ねばっこいイメージが絡みつくように思えてしまうのは、わたしだけかな？中高年でいいのにな。