地味なやりとりを積み重ねていくことの大切さ
- spicearts
- 2023年10月16日
- 読了時間: 4分
ワークショップをいくつかやらせてもらった夏が終わり、秋も深まってまいりました。
寒くなってくると個人セッションですね。そうかな?お申し込みお待ちしてます!
最近思うことは、地味に長くコトをつみ重ねることの大切さ。
これがジワリジワリと複利のように効いてくるのが、生活を共にするふたりの関係性。
何か特別な大きなことというよりも、日々、今ここでできる地味なことを重ねていくことで、作られていく、ふたりの親密世界。
たとえば、地味にありがとうという。
地味でいいんです。
それは、ありがとうー!!!助かったわー!!!あーあなたってなんてステキ!!!じゃなくていいんです。できる人はそうしてもらってもいいんですけれど。たまに発動するそれよりも、絶え間なく続く地味の方がずっといい。
地味にひたすら地味に、でも忘れないように。何かしてもらったらありがとう。ほんの少しのことでもありがとう。
役立つと思いますので、覚えておいてみてください。
それから地味にあいさつ。
オトナとしての基本的なことが続きますね。
おっはようー!!!じゃなくていいんです。
ボソリでもいいからおはよう、いってらっしゃい、おかえりなさい、ただいま、おやすみ、こんな人間としての初歩のような、子どもが言わなければ怒るやつですが、ふたりの間では言っていないなーという方、いらっしゃいませんか?
もし、心の中だけでしか言ってなかったなーというなという方がいらっしゃるのならば、声に出しましょうね。こちらもお忘れなく。
それから、もっと基本的なあいづちを打つ。うんうん。はい。そうです。よい子はお返事ですよね。これも地味にしてみたらいいですね。
あとは、地味に視線をあわせる。
バチーっ、ぜったいに視線をずらしませんよ。でなくていいんです。
だって私たち、シャイな惑星日本星の住人ですもの。
でも、かすかにでもパートナーの目を見てみてください。
何となく様子が変だなとか、何となく調子よさそうとか、目を見て察することができるというもんです。
そして、地味な会話。たわいもない会話みたいなことです。
たわいもないというのが肝で、さあー意見を戦わせましょう、腕まくり、とディベートなんかしなくてもいいですし、
わたしは私の意見を率直に話しますし、あなたの意見も受け止めます。アサーションでいきましょうよみたいなのって、そりゃあできたらいいですけど、これはある程度知識と実践がないとできない高度なテクニック。
わたしたち、ことばありきで、自己を主張してきた民じゃないんですよね。
だから外国由来のコミュニケーション術って、実は日本人にあわないというか、あわせるためには、ちょっと工夫が必要な気がしています。
何かとくべつ有意義な話しじゃなくていいんです。
未来や夢の共有、もちろんいいですけれど、それよりも、日々の出来事、笑えること、くだらない話し、たわいもない話しをたくさんするふたりの方が、心地よい関係をつくることにたけていると思っています。
たわいもない会話をするためには時間が必要です。いかにくだらないことを共有できる時間を作れるか。ここに、地味にエネルギーを注いでみてください。
そんでもって、まだありますよ。
地味にタッチ。さりげないスキンシップ。地味でいいんです。地味で。
ギュッ、ガシッなんてしなくてもいいので、さりげなくていいんです。
後ろを通るときや、寝るときにちょっと触れるとかそんなのでもいいんです。
そうやって、触れること、触れられることから遠のかないようにすることが大事です。
おたがいにマッサージし合うもいいですしね。
こんな地味を重ねていくことで、ふたりの信頼関係は育っていきます。
そして、最後にもう一つ地味に性愛。
派手じゃなくていいんです。特別な私を演出しなくていいんです。普段の下着でいいんです。すっぴんでいいんです。相手の要望だったら、たまにはそうじゃないものに応えてあげてください。おたのしみも大事です。
性愛を特別なときの特別なこととするのではなく、生活ベースの地味な日常の1シーンとするというのはどうでしょう。色気がない話しをしてますかね?何もないよりもずっと色気があると思いますよ。
どうぞ地味を積み重ねていってみてください。そうすることでしか、関係性はよい方向に育たないように思うんです。
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ある日々のワークショップ風景。なんて楽しかったんだろうー!参加してくださった皆様ありがとうございます!

鍋の上の長い野菜は、サンバルに入れるドラムスティック。日本でも買える食の多様化。

皆さんのご協力あってのワークショップです。

チャパティを作りたいと思ったけれど、バスマティも炊きたいと思ってしまい、すぐに詰め込むクセを改めようと思ったワークショップ

皆さんに盛り付けもおまかせ、助けられて生きています。
オーガナイズしていただけたら、南インド料理のみのワークショップもやってます。
スパイスの深みを語り尽くすようなワークショップをやりたいので、お声がけください!
spice+arts やましたのぶこ
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